【DIY用語】はつる、はつり

「はつる」と「はつり」は勘違いしやすい

はつる(削る)の意味

漢字で見たら一目瞭然。

はつるとは、何かをけずることです。ノミやカンナなどの刃物で木をけずることです。タガネなどで、表面に接着物を引き剥がすようなことも含みます。

 

 

「はつり」と混同して使っている人がDIY系Youtuberにいますが、ぜんぜん違う意味の言葉です。

はつり(斫り)の意味

ハツリは、「斫り」と書き、コンクリートを加工したり、破壊する作業のことです。

コンクリートを削る、穴を開ける、切る、壊すといった作業のことです

DIYだと、タイルを剥がしたり、トイレやお風呂のコンクリートの破壊作業を指します。

「はつり」尖った先端を振動させながら叩きつける、はつりハンマーという電動工具を使います。

足付け(あしつけ)

足付けとは、塗料の付着力を向上させる為、サンドペーパーで塗装前に母材の表面に凹凸を付けることを指します。表面積を広げる目的で行います。

あら目のコンパウンドで磨く足付け方法もあります。

 

母材によっては足付け不要のものもあります。

逆に、アルミやプラスチック、すでに塗装やコーティングされた表面などは足付けが必須です。足付けだけでなく、ミッチャクロンなどのプライマー(塗装密着剤)も塗布したほうが塗膜の剥がれを防ぐ可能性が高まります。

 

【DIY用語】水研ぎ

水研ぎの解説

水研ぎとは、耐水用のサンドペーパーを使って、水をかけながら、研いだり磨くことです。

反対に、通常の水を使わないペーパーがけのことを「空研ぎ」といいます。

 

桶に水を張って母材をつけながら研ぐ方法と、

ホースなどので掛けながら流水を使って研ぐ方法があります。

 

水研ぎの目的

水研ぎをする目的は大きく2つです。

1、ヤスリの目詰まりを防ぐ

水研ぎをすると、研ぎカスが水分と一緒に流れ落ちるので、ヤスリの目詰まりを防げます。

塗料などを研ぐと細かい粒子が大量にでて、サンドペーパーがすぐ目詰まりします。

それを防ぐ目的が水研ぎにはあります

 

2、摩擦熱を防ぐ

プラスチックや塗料は熱で粘りが出るものがあります。そうするとペーパーに大きな抵抗となり研ぎにくくなります。水研ぎすることで、熱を抑えられます。プラモデルなどのプラスチックや樹脂製品などの摩擦熱が問題となる母材を研ぐ際に有効な方法です。

 

 

水研ぎができる母材

水分を吸って、膨張したり柔らかくなる木材のような素材には向きません。

金属、石材、プラスチックなどで使える方法です。

【DIY用語】コンパウンド

コンパウンドとは、研磨剤の事です。

ヤスリがけした後の細かい線傷を消して、ツルツルピカピカに仕上げる目的で使用します。

 

自動車の表面などの小さな引っ掻き傷を目立たなくすることもできます。

 

コンパウンドを使う際の注意点

粒子は細かいですが、研磨します。光沢のある表面処理された金属だと細かい傷が入り逆に曇った様に見える場合があります。自動車のボディーなどに使う際は、あらかじめ見えにくい部位で試してから使用しましょう

 

浅い傷はコンパウンドで磨くことで消すことが出来ますが、深い傷の場合はコンパウンドだと非常に時間がかかります。サンドペーパーと同じです。

粗い番手から初めて、徐々に細かい番手で傷を消してから、コンパウンドで磨いてください。

 

コンパウンドにも粒子のサイズや粒子の種類に種類があります。

光沢のある仕上げを目指すなら、2種類使って仕上げに極細でピカピカに仕上げましょう。

 

有名な製品だとPiKAL(ピカール)があります。

【DIY用語】ブルー、ブルーニング

ブルー(BLUE)、ブルーニングの意味

鉄や亜鉛の表面を黒く変質させることです。

薬品を使って鉄の表面に黒錆びを発生させます。

 

黒錆びが発生した鉄は、赤さびが発生しにくくなり、耐久性が増します。

また、濃い青黒いカラーはデザイン性にも優れており、スチールネジや取っ手の処理に使用されます。

 

黒錆び転換剤とは異なり、

ブルーニングは、鉄の地金が綺麗な部分に使用する方法です。

表面を目が細かいサンドペーパーやコンパウンドで磨いてから使用します。

また、使用前はしっかりと脱脂する必要があります。

 

塗布方法は、細かい部品は漬け置き。大きな部品の場合は刷毛塗りで行います。